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2008.12.16
つまみ食い論法
次の記事を読んでみましょう。
駅伝についてなのですが。
ちなみに,この駅伝は,7区間42.195kmで争われています。
A高校は,(B高校に対して)後半も見劣りはしない。
5,6区には力のあるP,Qを配置できるし,
7区のRも実力があり,力は互角と言える。
事実,3月のY駅伝では,B高校が,世界クロカンでエースMを欠いていたとは言え,
B高校に1分33秒のリードを奪い圧勝している。
これは本当に書かれていた記事を元にしているのですが,
手元にその記事がないため,記憶を元に書いています。
とは言え本質部分に違いはありません。
この中には,事実に反する部分はありません。
でも,この記事は明らかにミスリードを狙った,悪く言えば「ねつ造」の記事なのです。
さて,そのトリックとは。
まず,そもそも1分33秒は圧勝と言えるのか,誇張ではないのか,と思われるかもしれません。
このY駅伝は,来週の全国高校駅伝と同じ42.195kmで行われ,区間配置も同じです。
そこで,データのすぐに得られる,こちらの駅伝のここ7年のデータを見てみると・・・・
1位と2位で1分33秒差以上ついているのは,2003年と2004年のみです。
どちらも,優勝は仙台育英高校で,北京でマラソン金メダルのワンジル選手,及び,
現在の5000m高校記録の佐藤秀和選手を擁していたときです。
たとえば,昨年は0秒差でしたし,確かに1分33秒は圧勝と言っても誇張ではなさそうです。
(ちなみにY駅伝の1年前,2年前の記録でも,1分33秒の差はついていません)
では,どこがいけないのでしょう。
実は,決定的にいけないのは,次の部分です。
世界クロカンでエースMを欠いていたとはいえ
これは事実です。しかし,本当は,エースMどころか,他の主力を合わせ,
合計3人欠けていたのです。
そら7人中欠けていたのが1人と3人では大違いでしょ。
つまり,都合のいい事実だけをとってきて,都合の悪い事実を「敢えて」隠したのですね。
隠しただけなので,事実には反していないのです。
でも,実質的には嘘です。エースMが出てないことを書いている以上,
他2人も出ていないことを知らなかったはずがありません。
だから,これは悪意を持って隠した,と言ってよいかと思います。
都合の悪い事実を隠す。
こうしたことは,大なり小なりどこにでもあることで,仕方のないことです。
それに,あまり目くじらを立てるのもどうかと思います。
僕ももちろんしています。(たとえば,解法テクニックを教えるとき,
細かな例外や,ちょっとした証明のごまかしは,その方がわかりやすいと思えば
そうしているときが多々あります)
でも,事実をあまりにつまみぐいしすぎて,ない話をでっちあげる,というレベルまで行くと,
これは立派な嘘となります。
特に,他人を陥れようとする場合は,そう言ってよいでしょう。
この記事は,大衆紙ではなく専門誌ですから,わかっていた人も多かったはずです。
その意味で非常にお粗末な記事と言えます。
だから,論説文,特にとても感触の良い言葉が多用されている文章は,
それが事実に合っていたとしても,注意しなければいけないのです。
このタイプの誤謬を「(事実の)つまみぐい論法」と名付けておくことにします。
さて,実は,この記事,もう1つ隠されていることがあります。
実は,Y駅伝は3/29に行われたのですが,実は3/23にはI駅伝,というものが行われていまして,
こちらには,B高校もエース級を投入し,ガチの勝負をしています。
こちらは6区間42.195kmなので,違いもあるのですが・・・・
そちらでは,4分17秒差でB高校が,それこそ圧勝しています。
まぁ,区間編成とかいろいろあるでしょうし,今から9ヶ月も前ですから,
どうこう言うこともないのですが。
(A高校も当時よりはだいぶ力をつけていますし)
普通は,こちらをとりあげるのが筋でしょうが,これを敢えて書かなかった・・・・
というのは僕的にはあまり問題にする気が起きないのは,
おそらく,どのレースを分析するのかは自由だが,1つのレース結果を曲げてほしくない,
という個人的な感情が影響しているのでしょうね。
え?お前がB高校のファンだから,文句を言いたい,と言うのが本音だろ?って?
いや,まぁ否定できないのですが。A高校も嫌いではないですよ。むしろ応援しているくらいです。
でも今年は2位ということで,譲ってくださいな。
駅伝についてなのですが。
ちなみに,この駅伝は,7区間42.195kmで争われています。
A高校は,(B高校に対して)後半も見劣りはしない。
5,6区には力のあるP,Qを配置できるし,
7区のRも実力があり,力は互角と言える。
事実,3月のY駅伝では,B高校が,世界クロカンでエースMを欠いていたとは言え,
B高校に1分33秒のリードを奪い圧勝している。
これは本当に書かれていた記事を元にしているのですが,
手元にその記事がないため,記憶を元に書いています。
とは言え本質部分に違いはありません。
この中には,事実に反する部分はありません。
でも,この記事は明らかにミスリードを狙った,悪く言えば「ねつ造」の記事なのです。
さて,そのトリックとは。
まず,そもそも1分33秒は圧勝と言えるのか,誇張ではないのか,と思われるかもしれません。
このY駅伝は,来週の全国高校駅伝と同じ42.195kmで行われ,区間配置も同じです。
そこで,データのすぐに得られる,こちらの駅伝のここ7年のデータを見てみると・・・・
1位と2位で1分33秒差以上ついているのは,2003年と2004年のみです。
どちらも,優勝は仙台育英高校で,北京でマラソン金メダルのワンジル選手,及び,
現在の5000m高校記録の佐藤秀和選手を擁していたときです。
たとえば,昨年は0秒差でしたし,確かに1分33秒は圧勝と言っても誇張ではなさそうです。
(ちなみにY駅伝の1年前,2年前の記録でも,1分33秒の差はついていません)
では,どこがいけないのでしょう。
実は,決定的にいけないのは,次の部分です。
世界クロカンでエースMを欠いていたとはいえ
これは事実です。しかし,本当は,エースMどころか,他の主力を合わせ,
合計3人欠けていたのです。
そら7人中欠けていたのが1人と3人では大違いでしょ。
つまり,都合のいい事実だけをとってきて,都合の悪い事実を「敢えて」隠したのですね。
隠しただけなので,事実には反していないのです。
でも,実質的には嘘です。エースMが出てないことを書いている以上,
他2人も出ていないことを知らなかったはずがありません。
だから,これは悪意を持って隠した,と言ってよいかと思います。
都合の悪い事実を隠す。
こうしたことは,大なり小なりどこにでもあることで,仕方のないことです。
それに,あまり目くじらを立てるのもどうかと思います。
僕ももちろんしています。(たとえば,解法テクニックを教えるとき,
細かな例外や,ちょっとした証明のごまかしは,その方がわかりやすいと思えば
そうしているときが多々あります)
でも,事実をあまりにつまみぐいしすぎて,ない話をでっちあげる,というレベルまで行くと,
これは立派な嘘となります。
特に,他人を陥れようとする場合は,そう言ってよいでしょう。
この記事は,大衆紙ではなく専門誌ですから,わかっていた人も多かったはずです。
その意味で非常にお粗末な記事と言えます。
だから,論説文,特にとても感触の良い言葉が多用されている文章は,
それが事実に合っていたとしても,注意しなければいけないのです。
このタイプの誤謬を「(事実の)つまみぐい論法」と名付けておくことにします。
さて,実は,この記事,もう1つ隠されていることがあります。
実は,Y駅伝は3/29に行われたのですが,実は3/23にはI駅伝,というものが行われていまして,
こちらには,B高校もエース級を投入し,ガチの勝負をしています。
こちらは6区間42.195kmなので,違いもあるのですが・・・・
そちらでは,4分17秒差でB高校が,それこそ圧勝しています。
まぁ,区間編成とかいろいろあるでしょうし,今から9ヶ月も前ですから,
どうこう言うこともないのですが。
(A高校も当時よりはだいぶ力をつけていますし)
普通は,こちらをとりあげるのが筋でしょうが,これを敢えて書かなかった・・・・
というのは僕的にはあまり問題にする気が起きないのは,
おそらく,どのレースを分析するのかは自由だが,1つのレース結果を曲げてほしくない,
という個人的な感情が影響しているのでしょうね。
え?お前がB高校のファンだから,文句を言いたい,と言うのが本音だろ?って?
いや,まぁ否定できないのですが。A高校も嫌いではないですよ。むしろ応援しているくらいです。
でも今年は2位ということで,譲ってくださいな。
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